スタッフブログ
2020.10.03

ラグジュアリーブランドの意味


デザイナーの米田です。今日はラグジュアリーブランドについて考えてみたいと思います。

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『何であんなに高いんだろう? 何であんなに気になるんだろう?』って思っていませんか?それにはラグジュアリーブランドをUPLAの考えるブランドと対比して考えると分かりやすいかと思います。

現代では、ラグジュアリーブランドは、上から目線で提供される商品をユーザー側が憧れ目線で求めていくという構図になっています。もともとラグジュアリーの成り立ちは王侯貴族が出入りの職人に自分の欲しいものを創らせたのが始まりです。それがいつの間にか立場が逆転し、潜在意識の中で王侯貴族に憧れ、同様なラグジュアリー製品を所有することで自分のステータスが上がったような気分を味わうことができる。そこで下からの目線でこのような自分にふさわしくない製品が求められているのです。

非日常的な高揚感を味わうために求めるのがラグジュアリーブランドで、UPLAブランドの日常のクオリティを追求していくという考え方とは一線を画します。

現代ではラグジュアリーブランドの意味には3つの側面があります。

1.経済学的視座で解読すると、今やラグジュアリービジネスは、過剰なる富の吸収装置という見方です。世界的に見ると富は偏在しており、あるところでは過剰な状態になっています。この過剰なる富を吸収していく装置としてラグジュアリービジネスが成立しているのです。

2.顧客側の視座から解読すると、ラグジュアリービジネスは、ある種の宗教といってもいいかもしれません。人は幸せを求めて信者になる。XXブランド教の信者にとってそのブランドの商品を購入することは教祖様にお布施をすることと同義です。値段が高ければ高いほど自分の幸せ感が増すというわけです。

3.もう一つの見方として、ラグジャリー製品を所有することは、大人への一過性の通過儀礼というものです。自分の知らない世界を知りたい、味わってみたいという初めての経験を求めた需要です。それはまさに世界の憧れの地への旅行と同じです。ラグジュアリーな世界へ旅することでクオリティとは何かということが分かります。それは、その人にとって一つのとても貴重な経験です。それは自身の価値観をもった自立した大人になるために、自分らしさを追求するプロセスの中にあるステップということが言えると思います。

会員の皆様は、すでにラグジュアリー製品の洗礼を受けてクオリティーを味わい、自分らしい価値観を確立していらっしゃると思います。そんな大人の審美眼に耐えうる製品をUPLAは提供していかなければならないと肝に銘じています。高いクオリティをリーゾナブルな価格で実現するのは高いハードルですが、何としても実現していきたいと考えています。

スタッフブログ
2020.10.02

UPLAブランドの目指すもの


UPLAは自分らしさを持っている大人のためのブランドとして日常のクオリティを追求しています。『使いやすくてシンプルで美しいバッグ』を目指しています。

シンプルだからこそいろんな日常のシーンで使用でき、皆様のよきパートナーとなるこを目標としています。

スタッフブログ
2020.09.15

会員ルームを作った理由


UPLAのデザイナーである米田からUPLAの考えるブランドの在り方についてまずはお話をしたいと思います。これからのブランドは、私たち供給者側が一方的に押し付けるのではなくて、ユーザー様と共に創り上げていくべきものと考えています。私たちが情熱を込めて創った製品をベースに、ユーザー様にご意見をいただいて使いやすい真の意味でいい製品へ昇華させていく。『つくり手』と『使い手』が対等ないいコミュニケーションを通じて満足度の高い製品を創る。その継続的な営みの結果、本当のブランドへと育っていくのだと思います。そういう意味で会員の皆様のお力をお借りしたいのです。

ブランドは、大きなお金をかけた広告宣伝や豪華な店舗で一方的に作り上げるのではなく、『つくり手』と『使い手』の関係性の中に育っていくのが本当のブランドだと申しました。しかしながら、たくさんの店舗で大量販売していくビジネス構造の中では、このような関係を構築するのは難しいのが現状です。幸いUPLAは休止期間もあり現在は小規模にこの公式ホームページを中心にして運営をしております。そこで、会員の皆様と密なコミュニケ―ションを築くチャンスだと考えたのが、この会員ルームを作った理由です。コロナ禍の真っただ中ではありますがウェブ上での『密』ですので、安心して稔りある対話が出来れば幸いです。

この会員ルームを皆様のトークスペースとして是非ご活用下さい。人は皆それぞれ固有名詞を持ち、個性があり、それぞれの価値観を持ち、それぞれのライフスタイルで日常を過ごされています。そういうそれぞれの個人的な日常の断片を知ることが読み手にとって自分らしさを追求するための参考にもなると思います。会員の皆様から、個人的な投稿をお寄せいただければ幸いです。またその日常の中でUPLAへの要望やバッグに関係したことにも少し触れていただければ有難いです。